企画展「高良山の仏教美術~山麓寺院調査から見えてくる山の姿~」

はじめに
九州歴史資料館(福岡県小郡市)は、高良山(こうらさん)で祀られていた仏像・仏画などを展示する企画展「高良山の仏教美術-山麓寺院調査から見えてくる山の姿-」を開催します。
期間は2025年1月22日(水)から3月23日(日)まで。
高良山の山麓寺院の調査成果を紹介し、神仏が習合したかつての山のあり方を考える企画展です。
イベント紹介
高良山とは
高良山は福岡県久留米市にある標高312mの山で、耳納連山の西端に位置しています。
筑後国を代表する山岳霊場として知られ、春は桜や久留米つつじ、初夏は紫陽花、秋は紅葉、冬は椿が見られる自然の名所としても有名です。
また、高良山には旧国幣大社で筑後国一の宮である「高良大社(こうらたいしゃ)」が鎮座し、九州最大級の大きさを誇る社殿は国の重要文化財に指定されています。
概要
高良山はかつて神社と寺院がともに栄えた神仏習合の山で、筑後国一の宮・高良大社が鎮座しています。高良大社は古くは高良玉垂宮と呼ばれ、神宮寺も隆盛して多くの堂塔が建てられました。
明治時代には神仏分離により在り方が変容しましたが、高良山で祀られていた仏像・仏画などは現在まで高良山外で大切に保存されています。
今回の企画展「高良山の仏教美術-山麓寺院調査から見えてくる山の姿-」では、幕末まで高良山に安置されていた仏像・仏画・記録類など仏教美術30件を展示。
秘仏を含む仏像・仏画11件、記録類6件が寺外初公開で、当時の神仏分離の過程を見つめ直し、人々の仏像保護への熱意を読み取る機会としています。
イベント情報
イベント名 | 企画展「高良山の仏教美術-山麓寺院調査から見えてくる山の姿-」 |
会場 | 九州歴史資料館 第1展示室 (近世・近代コーナー) |
所在地 | 福岡県小郡市三沢5208-3 |
開催日時 | 2025年1月22日(水)~3月23日(日) 9時30分~16時30分(入館は16時まで) 月曜日(ただし、月曜日が祝日の場合は開館、翌日休館) |
料金 | 一般:210(150)円、高大生:150(100)円、中学生以下、満65歳以上の方、障がいのある方とその介護者1名:無料(土曜日は高校生も無料) ※( )内は、20名以上の団体料金 |
問い合わせ先 | 0942-75-9575 |
アクセス | 西鉄天神大牟田線・三国が丘駅より、700m |
HP | https://kyureki.jp/2025/01/0108_54246 |
おわりに
企画展「高良山の仏教美術-山麓寺院調査から見えてくる山の姿-」では仏像・仏画・記録類など30件が展示され、寺外初公開の資料も見られます。
高良山や高良大社の歴史についても学べる貴重な機会ですので、期間中に訪れてみてはいかがでしょうか。