Spotifyで楽しむ福岡の音楽!Fukuoka Music Month 2025 取材レポート

イベント

9月の福岡は、街全体が音楽に染まる特別な季節。「Fukuoka Music Month」では、街角やホールで多彩なライブが繰り広げられます。

2025年はさらに大きな話題が! 世界最大級の音楽配信サービスSpotifyが初参画し、イベントの感動をポッドキャストやプレイリストで世界へ発信。

今回、福岡の音楽カルチャーがローカルからグローバルへと広がる様子をSpotify代表のインタビューとともにお届けいたします!

Fukuoka Music Month とは?

参照:https://f-musicmonth.jp/

Fukuoka Music Monthは、音楽の街・福岡を象徴する一大イベント。2014年にスタートし、9月に集中する5つの音楽フェスを連携させて「音楽都市・福岡」を国内外に発信してきました。

現在は「BAYFES」「NAKASU JAZZ」「Sing!HAKATA」「ISLA DE SALSA」「MUSIC CITY TENJIN」が毎週末に開催され、市内がまるごと音楽一色に。ジャズやゴスペル、サルサ、ポップスなど多彩なジャンルが楽しめ、地元のみならず全国やアジアからも多くの人が訪れます。2024年には約23万人を動員し、年々スケールアップしています。

今では「9月=音楽の祭典」というイメージが根づき、博多どんたくや祇園山笠と並ぶ新しい都市のお祭りになりつつあります。

2025年はSpotifyでも楽しめるように!?

今年はさらに大きなニュースが!
世界最大級の音楽配信サービス Spotify がFukuoka Music Monthに初参画しました。

イベントでのライブやトークが、Spotifyの ポッドキャストやプレイリスト として配信されることで、現地での感動がそのまま音源として残り、世界中の人とシェアできるようになったのです。

「リアルで味わったあの興奮を、あとからもう一度聴ける」
「福岡発のローカル音楽が、海外のリスナーにも届く」

そんな新しい体験が、今年からスタートしました。
ポッドキャスト番組・プレイリストはこちらから▼
https://spoti.fi/MYuN45KqhVb

Spotify Japan代表に直撃インタビュー!

今回の参画について、スポティファイジャパン株式会社 代表取締役 トニー・エリソン氏にインタビューしてきました!

──「福岡」はどんな印象ですか?

 「音楽の観点で言えば、スターをどんどん生み出している街ですよね。僕の世代でいうと松田聖子さんに浜崎あゆみさん、椎名林檎さん…名前を挙げたらキリがないですね。」

「あとは、ご飯が美味しくて、コンパクトシティ、都心部や韓国などからもアクセスが良く..ってこれはもう皆さん聞き飽きてますかね?(笑)」

— いえいえ、何度聞いても嬉しいです!(笑)

──今回、福岡の音楽イベントに注目した背景は何ですか?

「端的に言えば、福岡の音楽カルチャーがとてもユニークだと思ったからです。毎週末のように無料で楽しめる音楽イベントがあるなんて、世界でも珍しい文化だと思います。」

「実際に現地に足を運び、音楽愛にあふれて盛り上がっている様子を見ていたら、Spotifyも何か一緒に混ざってやりたい!少しお邪魔させて頂きたい。純粋にそう思ったんです。」

—  街全体が1ヶ月通して音楽で盛り上がるって、確かにあまり聞かないですね!

──プロモーション上の工夫は何かありましたか?

「福岡は“バスの街”ですからね。我が社はバス停広告を選びました。音楽って生活に寄り添うものだから、イベントのド派手さよりも、通勤・通学で『あ、Spotifyだ!』と自然に出会える場所がいいなって。」

—  なるほど。確かに私もバス停でよく見かけました。

──動画トレンドの時代に、音声メディアはどのような役割を担いますか?

 「大前提、映像はもちろん大事です。Spotifyも実際に力を入れています。でも“ながら聴き”できるのは音声の強み。勉強しながら、料理しながら、散歩しながらでも楽しめます。」

「実は調査でも、Spotifyを1時間聴いた人は満足度がプラスに働く一方、SNS等の動画を1時間視聴すると後悔や罪悪感などマイナス感情も生まれることが分かっています。(もちろんすべてがそうではないですが)」

「自然と生活に馴染める、それこそが音声メディアの強みだと思っています。」

—  確かに!動画をスクロールしていたら、あっという間に1時間経ってて後悔するケースありますね。。

──発信者も増えてきてますか?

 「そうですね、ポッドキャストに力を入れていることもあって、クリエイターは着実に増えてきています。CD時代は“東京に行かないと売れない”という常識がありましたが、今は違います。」

「Spotifyの画面を開けば、『マニラで1000人があなたの曲を聴いてる!』なんてことも起きるんです。地元からでも世界に羽ばたける時代。福岡のクリエイターにもどんどん発信して挑戦してもらいたいと思います」

—  海外でそんなに聞かれることもあるんですね..!

──最後に、福岡の音楽ファンに向けて一言お願いします!

「日本の音楽カルチャーを長年支えてきた福岡のクリエイティブシーンが、さらにパワーを増していくことに、Spotifyが少しでも力になれたら嬉しい限りです。Fukuoka Music Monthでご一緒できたこと本当に光栄で感謝申し上げます。」

—  インタビューのご協力、ありがとうございました!!

授賞式レポート ― COTEN RADIOが受賞

「Fukuoka Music Month」と関連して、Spotifyが日本で初めてポッドキャストアワード受賞式を福岡大名ガーデンシティーステージにて開催。

この「Creator Milstone Award」は、2025年にスタートしたSpotifyのグローバル表彰プログラムで、ポッドキャストクリエイターの功績を称えるものです。

今回、Spotifyが日本で初めて開催する授賞式の舞台は福岡であり、受賞者は福岡発の人気ポッドキャスト番組 「歴史を面白く学ぶコテンラジオ(COTEN RADIO)」でした。

同番組は累計ストリーミング数5,000万回を突破し、ブロンズ賞を受賞。大きな拍手と音楽に包まれ、福岡発のコンテンツが世界中に届き、評価される瞬間でした。

まとめ

「Fukuoka Music Month」は、街全体が音楽でつながる特別なひと月。そして今年はSpotifyの参画で、福岡の音楽がさらに広く、深く、世界へと響き渡る年になりました。

リアルな感動と、デジタルでの拡張と共有。福岡の音楽カルチャーは、これからますます面白く進化していきそうです!